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雑記とかいろいろ、やっぱりのんべんだらりなブログ。「イツクイントリ」と読むのです。
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小さなボロの小屋と、木で作られた背の低い一軒家。

立ちこめてきた雨雲の下、ややレトロなロングスカートを履いた女の子が
コンクリートの足下の上で子ヤギの世話をしている。
僕は耐久性の高い、あの黒い服。
彼女は僕の服装を見ると「ソウク、どこに行くの?」と話しかけてきた。


「ちょっと南の方まで行くんだ」

「南国?いいなあ!私も海に行きたい」

「行き先は島なんだよ。砂浜もある」

「うらやましーい、付いていきたい」

「付いてきたいなら、来ても良いよ。お金も必要ない」

「本当!じゃあ私今から準備する!待ってて!」


彼女は子ヤギの餌を急いでやり終えると
すぐそこにある自宅へ飛び込んでいった。

まだ迎えが来るには早いだろう。餌を懸命に食べている子ヤギに近づく。
子ヤギは食事を止め、こちらを向いて威嚇している。
親ヤギと思わしきヤギも近づいてきて同じく威嚇する。
蹴られると嫌なので離れることにした。

迎えはそろそろ来るだろう。彼女は間に合うのだろうか。
大親ヤギは離れた場所で座ったまま、穏やかな眼でこちらを見ていた。


「お待たせー!」

家の中から出てきた彼女は鍔広の白い帽子を被り
トキ色のノースリーブワンピースを纏っていた。
髪は先ほどまでと変わらない、ウェーブのかかった栗色のロング。
手には大きなスーツケースとペットを持ち運ぶためのプラスチックケージ。
…こんな大荷物をどうやったら短時間で準備できるのだろう。

「ずいぶんと準備が早いね」

こう言った僕の顔は驚きだっただろうか、苦笑だっただろうか。

「私も旅行に行きたいと思ってて、準備だけはしてたの。
 でもどこに行くかがなかなか決められなくてね」

「そのペットケージは?」

「私のウサギ。一緒にバカンスしたくても、ヤギは連れていけないじゃない?」

バカンス、か。
今日より一段と重い曇り空、灰色の砂浜で
ワンピースをボロボロにして絶望の中で死んでいく彼女。
そんな風景を脳裏に見た。


「それより、出発しようよ。ソウクは荷物とか何もないの?」

「まあちょっと待って。そろそろお迎えが来るから」



迎えに来たのは黒いバンだった。

「乗れ」

愛想も何もない運転手は煙草をくわえながら言う。
僕は何も言わずに後部スペースに乗り込んだ。
彼女は重いスーツケースを載せようとして、載せられない。
だけど僕は手伝わない。なぜなら、

「女。荷物は何も持っていけない」

そういう決まりだからだ。
彼女は不満そうだったが、僕の手荷物ひとつ持っていない様子を見て
しぶしぶスーツケースを載せるのを諦めた。
代わりにウサギの入った軽いペットケージを載せ、

「女」

運転手に叱られた。
彼女はかなり不満そうだった。


「早くしろ。お前が荷物を持っていきたいというのならお前は乗せない。
 これ以上は待たない」

「ちょっと待ってよ、スーツケースを家に戻してくるから」

「待たない」

彼女を外に、ウサギをバンに残したまま電動スライドドアが閉まりはじめる。
僕は彼女に一言尋ねた。

「本当に行きたい?」

彼女は即答した。

「行きたい」


僕は窓を開けてウサギのケージを放り投げ
閉まりつつあるドアの隙間から手を伸ばして、彼女を車内に引っ張り上げた。
ペットケージが地面にぶつかってひしゃげ、中からウサギが跳びだしてくる。
訳の分からない茶色のウサギは鼻をひくひくさせながらバンを見ていた。

僕と彼女を乗せたバンのドアは閉まり、港へ向かって走り始めた。
ヤギとスーツケースとウサギを残して。



港に着いて船に乗り、僕は彼女と別れることになった。
代わりに黒髪がはねる男の子と大人しげな茶髪の男の子と行動を共にする。
どちらもかなり小さかった。12、3歳と言った所だろうか。

…もう昼時だ。
僕は少年ふたりを連れ、船内の食堂へ向かった。

この船の食堂は異常に広い。
雰囲気で言えば食堂と言うより「青果市場」と言った方がより正確だ。
ただし売っているのは野菜や果物に限らず、魚に肉に加工品にと何でもある。
特に多く売られているのは総菜だ。ここは「食堂」であり「厨房」ではない。

食堂は長方形であり、入り口のある短い辺と反対側の辺に
座って食べられる「食事ゾーン」がある。そこまでの間は「食材ゾーン」。
去年初めて見たときは広さとシステムに圧倒されたものだ。
何せ、島に向かう人なら何を食べても無料なのだから。

去年は人の波に押されてよく分からないまま昼食を済ませ
何を食べたかも良く覚えていない。
今年はある程度人の流れが分かっている。
子供二人がもみくちゃにならないよう、人の少ないルートを歩き始めた。

途中、男前豆腐と3センチ立方にカットされたチーズが目を引いた。


どれぐらい歩いただろうか。
ようやく食事ゾーンまでたどり着いた僕達はテーブルについた。
黒髪の方は主食も汁物もおかずも何もかもがてんこ盛り、
茶髪の方は冷静に自分が食べられる量の食事を持ってきたようだった。
ちなみに自身は少なめの量しか持ってこなかった。デザートで埋めるか。

黒髪はあれだけあった食べ物をガツガツとかきこむと
すぐにおかわりに行ってしまった。どんな胃袋だ。
間違いない、彼は後で吐く。

「シュウ君は元気ですね」

茶髪が口を開いた。シュウとは黒髪のことだ。

「僕はあんなに食べられませんよ」

「無理して食べる必要はないよ。自分に適した量がいい」

「そうですね。
 …ソウクさんは小食なんですか?」

食事の量が少ないのを見抜かれていた。


「ところで、そこの長いのって何なんですか?」

茶髪が僕の前にある、文字と写真が印刷されたプラスチックの板を指さした。
黒髪はまだ帰ってこない。

「ああ。これは…


前回の大会のランキングだよ」


力強い人。素早い人。人気の武器・装備。
食堂一押しメニュー。自動販売機で買える人気商品。

殺害数。早く死んだ人。


「死んだ…人…?」

「知らなかったの?この船の行き先の島で、何をするのか」

「……」



「殺しあい、だよ」






…とまあ、ウチのサイトにそぐわない長い長い文が続きましたが
コレ全部今朝見た夢。
自分ソウク視点。
何でも食べていいんだから豆腐もチーズも貰ってくれば良かったのに。
女の子と運転手は全く知らない人ですが
黒髪はブルードラゴンのシュウ、茶髪はペルソナ3の天田です。
ブルードラゴンなんてアニメ第1話しか見てないのに。

なんで急にBRの夢かと言えば…
やっぱFFDQBRのせいだろうなぁ…
第3期でのDQ5キャラの名前をそのまま付けてDQ5をやってたから。
ほしふるうでわ&けんじゃのいしでタバサが回復要因。in魔界。

P3後日談でゆかりが「全員分の鍵を奪えば~」みたいなことを言ったとき
FFDQBRの所為で「ゆかりッチがマーダー化した!」と本気で思った。
あそこは本当伏線がビシバシで面白い。
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